この事典は、管理人の妄想や偏見、これまでに読んだ同人誌の印象等に基づいて作成されております。
100%主観であり、某F誌の「シュミ特」に近いもので、客観的なデータとして利用することはできません。
赤嶺真紀 | ・黒歴史。 | |
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犬山圭吾 |
・若堂流師範代。空手五段。ムサいオッサン。健のことを「若」と呼んでいる。原作的にも「若」と言ったら若林でなく若島津であるらしい。 ・兄弟子として若君を可愛がり、幼少の頃から成長を見守ってきたことがうかがえる。おそらく日向のことは嫌い。 | |
運命のタイム・アップ | ・初代アニメの第119話。公式コジケンやおい映像を含む。苦痛に耐える若島津、腰に抱きつく日向、「ベ○ばら」ばりのドラマチックな止め絵、若島津の美しいイキ顔、抱きとめた後ふわっと落ちるあたりもいかがわしい。放心状態の若島津を日向がハアハアしながら見つめ、最後にニヤッと笑う…どう見ても事後。エロすぎる。放送当時はBL作品以上の衝撃だった。 | |
大空翼 | ・小次健界にはほぼ存在しない人物。ここまで使い道のない宿命のライバルも珍しい。 | |
小野田 |
・東一中FW。アニメオリジナルキャラ。モブ扱いの一般選手としては有り得ないほどの美形。 ・明らかにFWであるが、早田が味方DFと正面衝突する場面でだけDFにされていた。早田が小野田を押し倒している絵を描きたいがための無理矢理な設定変更がうかがえる。いったい何を考えていたのだ土田プロ。 ・早田との組合せは、見た目がコジケンに近いためコジケン派に支持者が多い。逆に対する拒否反応もまた然り。 ・顔だけで同人界にジャンルを築けることを証明した人物。 | |
カール・ハインツ・シュナイダー |
・映画「ヨーロッパ大決戦」で、試合途中まで温存されていたが、若島津の活躍を見て自らベンチから出てきた。そしていきなり若島津の顔面にボールをぶつけて退場させる。このエピソードにより、 (1)若島津に一目惚れ (2)サド趣味 のキャラが定着。さらにドイツに対する偏見も加わり、シュナ健は「冷酷な金髪の軍人が大和撫子をいたぶる」といった耽美SM風の印象が強い。 ・原作でもたかだか練習試合で「ナイスキーパー」と笑いながら若島津を流血沙汰のうえ病院送りにしている。彼がこれほどひどい目に遭わせたのは若島津のみ。「美しいものを傷つけたい、壊したい」という内なる加虐性を目覚めさせてしまったのか。ああ、美しすぎるって罪だわ…(想像を絶する若島津ファンの思考回路)。 | |
北詰誠 |
・東邦学園中等部サッカー部の監督。コジケン界で監督といえばまずこの人である。我々にとってはロベルトなどよりもずっと馴染み深い。ちなみに南葛の監督は知らない。 ・日向との確執よりも、日向不在時に若島津を主将に任命したことの方が気になるのが若島津ファン。「亭主の留守をいいことに…」「日向の出場を条件にして無理矢理…」など、こんなオッサン相手でもあらぬ妄想をするものである。 | |
キャッチンググローブ |
・静岡の県大会にしか出てこないチョイ役ですら凝ったデザイン(図中央)なのに、いったい何の恨みがあって若島津だけこれほどまでに手抜きなのか。どう見ても木綿。この「マジックで書いたの?」というような3本線を律儀に模写する身にもなってみろ。こんなところにも作者の愛のなさが表れている。
・若林に勝つためにはまずグローブを換えた方がいい、そう気付くまで6年かかった。 | |
吉良耕三 |
・経歴 明和FC監督→沖縄サッカースクール監督→オリンピック代表監督 ・元はサッカー選手で、外国チームからの誘いを断った、幻の日本人プロ第1号とされる。最近になって1968年メキシコ五輪3位の時のベンチメンバーだったことが明かされた。一体いま何歳なのか。作中で現在が何年であるのか定かでないが、具体的な年を出すのは微妙。 ・小学生時代の日向と若島津を育てた人物。元々FWだった若島津を、チーム強化のためGKに変更した。五輪代表監督就任後、若島津を再度FWにコンバート。コジケン界は激震に見舞われた。 ・五輪代表で、長年の夢であった日向と若島津のツートップが実現し、二人のコンビプレイを見て感涙にむせんでいた。コジケン界では「仲人のような存在」と勝手に解釈されていたが、正しい認識であったことが判明した。 | |
小泉京子(松本香) |
・経歴 東邦学園スカウト部長 →全日本ユース広報部長 →マネージメント会社 (株)スクランブルエッグス社長 ・東邦学園のスカウターとして登場。常に男の部下(図左)を従え、オペラグラスで試合を観戦していた。お花付きの帽子をかぶっていたのは小学生編のみ、帽子を脱いだら翼のお母さんやロベルト、北詰監督等とまったく同じ陽○作品定番のパーマヘアである。アニメで袖がビリビリに描かれていることがあっておかしいと思ったが、よく見たら原作通りだった。 ・小泉京子という名は初代アニメのみの設定。本名がわからないキャラに便宜的に付けた名前と思われる。アニメ本編中に日向が「小泉さん」と呼んでいるシーンはあるが、「京子」という名は出てこない。あれだけ同人界で広まっていたことを考えると何か具体的な出処があったはずだが、現在では確認できない。ご存知の方いらしたら教えてください。 ・原作ではワールドユース編で初めて「松本香」という名が登場。このころ全日本ユースの広報部長をしていたことはあまり知られていない。 ・同人界では東邦の理事長だったり理事長の娘だったりして学園を牛耳っている設定が多い。というかほぼ確定事項と化していて、単なる学校職員である話はほとんど見ない。 ・原作では日向の卒業とともに全日本ユースの仕事に携わり、日向のマネージャーになってしまった。それだけ日向に入れ込んでいたのだろうが、あっさり東邦を辞めて会社を興し、瞬く間にヤリ手の女社長として大儲けしているところを見ると、元々かなりの資産家と思われる。「縁故で東邦に入りモノになりそうな少年を物色していた理事の親類の娘」とかいう同人設定も、あながち妄想ではないかもしれない。 ・どのチームも紅一点といえば女子マネであるが、東邦はこの人である。腐女子と敵対しない、むしろヤオイを推進する女性キャラを東邦に配置した意義は大きい。 | |
小次健 |
・貧乏な母子家庭で育った一匹狼の日向小次郎は、探し求めていた運命の相手、若島津健と出会う。二人は互いに惹かれ合うが、名家の跡継ぎとして期待されている健は、厳格な父親から交際を反対されていた。健は小次郎を追って家を出ることを決意し、小次郎の上京を機に駆け落ちする。 新天地で二人は結ばれ、ずっと一緒に戦い続けることを誓う。喜びも苦しみも分かち合う日々。健は小次郎にすべてを捧げ、献身的に尽くした。しかし小次郎は勝手に失踪するなどたびたび問題を起こし、健に苦労をかけてばかり。いつしかそばにいるのが当たり前となり、健の変化に気づくこともなかった。忍耐強い健もついに怒りをあらわにし、小次郎の元を去ってゆく。 失って初めて、どれほど大切な存在だったか思い知る小次郎。追い打ちをかけるように母親が病に倒れ、自らの無計画のせいで入院費も払えない。万事休すと思われたその時、天使のように現れた健。実は小次郎のために、身を売って金を工面してくれていたのだ。ああ、やっぱり俺にはおまえしかいない。どんなことをしてでも俺はおまえを…。二人は共に旅立ち、さらに絆を深めるのであった。 −−以上原作のあらすじ。これ本当にハーレクイン小説じゃないんですか? ・C翼展で展示されていた日向&若島津ツーショットのイラスト(おそらくワールドユース編の頃のもの)の脇に、原作者直筆で「小次郎×健」と書かれていた。小次郎はともかく「健」は作中でも一般的な呼称でなく、書いた当時は同人以外で「×」の表記を見ることはあまりなかったはず。うっかり魔がさしたのだろうか。何にしてもやはり原作はコジケンだった。 ・『某大オタク学講座』に「基本は小次郎×若島津」との記述があったが、基本の方が主流になるとは限らないのが同人の世の常である。 逆カプは、「男らしい方が受け」という革新的な発想で人気を博したが、その本質は「美形の王子様が庶民の女を献身的に愛してくれる」という少女マンガの王道を踏襲したもの。見た目は革新、中身は保守という絶妙なバランスが、多数派の乙女心をつかんだのかもしれない。 一方コジケンはあまりにも青年誌的。ハーレクインでも「貧乏な男×令嬢」の設定では、エロ妄想が絡んだ途端「男のロマン」になってしまうのだ。貧乏で身勝手な荒くれ者が、なぜか美人の令嬢に慕われて尽くされてウハウハ……こんな話が女子にウケるわけない。完全に男目線。しかしC翼が少年マンガである以上それは当然で、原作がコジケンであることこそ主流にならなかった所以であろう。 | |
コンバート |
・今世紀最大の事件。GKとしてプロになり日本代表にも定着していた選手をFWに転向させるという前代未聞の荒技。吉良が五輪代表監督に就任して以来いろいろな選手のコンバートに言及していたが、結局被害者は若島津ひとりである。 ・「吉良監督の指示」という言い訳のもとですべての疑問は封殺され、若島津の葛藤や周囲の反応が描かれず、これまでの経緯を無視するように「二刀流もいいか」という安直なセリフひとつで済まされたことから若島津ファンを激怒させたが、久々の大ネタのおかげでコジケン界が沸いたのもまた事実。日向とのツートップが描かれ、ゴールデンコンビであることが強調されるなどメリットも大きい。「出番がなくなるよりマシ」と割り切れるかどうか、今後の展開に注目したい(まだ読み続けねばならんのか…)。 ・長年合体し続けてきた彼らにとって、タイミングを合わせるなど造作もない。 | |
沢田タケシ |
・MF/1月2日生まれ/A型/身長136cm(小4)→162cm(中1)→169cm(高3) ・経歴 小3 日向(小5)と出会う。明和FC入団(3年生での入団は異例) 小4 全国大会出場、全試合フル出場、準優勝 小5 全国大会出場、準優勝?(新田がタケシを破って優勝したと述べたことから) 小6 全国大会出場?(結果は不明だが、その後の東邦での待遇及び同学年にタケシ以上の選手がいないことから、優勝している可能性が高い) 中1 東邦学園入学(入学式前にスカウトに連れられてサッカー部に来ていること、及び1年生ながら即スタメンでゲームメーカーを任されていることから、特待生として入学している可能性が高い)。全国大会出場、全試合フル出場、優勝。Jrユース代表に選出、ヨーロッパ遠征に参加 中2 不明 中3 不明 高1 インターハイ準優勝、高校選手権優勝。ユース代表に選出 高2 ワールドユース大会に参加(5〜11月) 高3 インターハイ優勝。現役高校生Jリーガーとしてプロデビュー(浦和レッズ)。U−19日本代表キャプテンとしてアジアユース選手権に参加、優勝。U−22五輪予選代表に選出 ・国内での実績は全キャラ中ナンバーワンで、ある意味翼や日向より上。こんな選手が本当にいたら日本のマスコミは大変な騒ぎになっているはずだが、作品中ではあまり目立たない。しかし2学年下の世界では並ぶ者のない超スーパースターであろう。 ・日向の弟分の印象が強いが、若島津との結びつきも固い。アニメでは、厳しい日向に対し、若島津が優しくタケシの面倒を見るエピソードがあった。若島津は日向がいないとき頼りになるのはタケシだけだと思っており、身内意識が非常に強い3人である。どうにも親子に見えて仕方ない。 ・日向を尊敬しているが、完全に目がくらんでいる若島津と違い、暴走する日向を冷静に批判することもできる。またアニメでは、日向が心配で眠れない若島津のため、夜遅くシュート練習に付き合っていた。感情的な両親の間で苦労するしっかり者の息子である。 ・本人曰く「攻めの日向、守りの若島津、中をとりもつタケシくん」(実話)。原作者も自覚しているらしい。 ・ワールドユース編では、日向が母親の見舞いで一時帰国した際、いち早く若島津に連絡を入れている。日向のピンチを若島津が放っておくわけがないと、結果まですべて見越したうえでの行動であろう。夫婦喧嘩に慣れていなければできない対応だ。 ・もしタケシが美形だったら同人界のスタンダードは3Pになっていたかもしれない。想像するだに恐ろしいコジケンタケ・トライアングル。そんな顔のアンタが好きだよタケシ…。 | |
反町一樹 | ・FW/7月26日生まれ/A型/身長168cm(中3)→175cm(WY編) ・経歴 東邦学園(中・高)→ヴィッセル神戸 ・家族構成 父・母・妹 ・好きな教科 体育・国語/好きな言葉 気力 ・中学の全国大会で、日向不在の間エースストライカーを務めた。台詞もほとんどなくモブに近い選手だったが、公式の人気投票で10位に入ったため、ピンで扉絵になり、詳しいプロフィールデータが作成された。日本代表にも選ばれ続け、プロ入り後の描写も時々出てくる。顔だけでここまで優遇されたキャラは他にいない。 ・同人誌における彼は、明るく、人づきあいがうまく、異性にも人気があり、都会っ子で、センスが良く、カンが鋭く……等々、原作に性格描写が一切ないにもかかわらず、どの作品も大体一致している。いったい誰が決めた。 ・同人誌で若干軽いキャラにされているのは、アニメで茶髪だった影響もあるかもしれない。岬くんと大差ない顔なのに声が賢雄さんだった点については反映されていない。 ・コジケン界には絶対に欠かせない重要人物。友人のいなさそうな日向と若島津を外界とつなぐパイプの役割を果たす。二人の関係にいち早く気づいたり、すれ違う二人の橋渡しをしたり、周囲にバレないようフォローしたり、さまざまな場面で活躍。彼なしでは学園生活が成り立たないと思わせるほどの存在感である。 | |
頭髪検査 | ・若島津のきらいなこと。東邦学園で行われているらしい。これにより、若島津が自由な校風の元でなんとなく髪を伸ばしているのではなく、厳しい校則と戦いながら確固たる意志を持って長髪を保ち続けていることが判明した。 ・若島津の髪があと20cm短かったら、同人界の歴史は変わっていた(と思う)。 | |
東邦学園 | ・第16回全国中学生サッカー大会 東京都代表/監督 北詰誠 ・メンバー(決勝時・カッコ内は背番号) GK 若島津健(1)/DF 古田清(2)、高島恒夫(3)、今井博(5)、川辺勝治(6)/MF 小池秀人(4)、松木豊(7)、島野正(8)、沢田タケシ(15)/FW 反町一樹(9)、日向小次郎(10) ・中学〜大学までの一貫校。共学。サッカー部専用グラウンドやクラブハウスがあり、スカウト専門の職員もいる、お金持ちの私立である。データブックなどでは所在地は東京都世田谷区とされているが、あまり都心には見えない。サッカーの強豪校で高校、大学は全国優勝の経験があるが、中学での優勝は日向3年時が初めてだった。 ・理事 三沢直樹、校長 米田十郎の両氏が登場しているが、同人誌では大抵小泉さんがすべてを牛耳っている。 ・日向と若島津が6年間愛を育んだ場所。コジケンの主な舞台。共学にもかかわらず女子マネがおらず、さらに寮生活。このすばらしい条件により、何ら邪魔する者もなく原作設定でいくらでもヤれるパラダイスと化した。同室でやりまくるもよし、別室や大部屋で悶々とするのもまた一興。とにかく実家でない密室&ベッドがあることで、簡単に濡れ場に持ち込むことができる。何というありがたさ。寮じゃなかったらお初ネタどうしたらいいんだろう。 ・70年代少年愛ブームの興奮も冷めやらぬ中、東邦が「寮」と知った時の腐女子の感動は如何ばかりか。80年代、麗しの男子寮として現れた東邦学園。ギムナジウム的な耽美幻想から「寮生は全員美形でホモ」といったオゲレツ学園妄想まで、さまざまな煩悩を煽ったと思われる。が、日向と若島津以外のメンバーが地味なためか、学園全体がホモの巣窟になることは免れた。メインキャラ以外で同人誌に登場するのは島野くらい(反町の常識人の友達枠で)、あとは二次でもモブである。でもそれでいい。みんな普通でいいんです。おかしいのはコジとケンだけで。 | |
新田瞬 | ・FW/3月22日生まれ/O型/身長165cm(中3)→172cm(現在) ・経歴 南葛SC→大友中→南葛高→柏レイソル ・C翼ブームの頃はノーマークだったが、「ROAD TO 2002」で健受けの相手に急浮上。若堂流に入門して空手を始め、それまで何の縁もなかった若島津にやたらと絡むようになった。恩返し恩返しと言って若島津にまとわりつく姿は、飼い主を追いかける子犬のよう。若島津のコンバート後は真っ先にツートップを組み、一緒に山ごもりをした話が挿入されたりして、日向不在時はほぼペア扱いされている。 ・身長差がありすぎるため、80年代だったら考えられなかった新田×健だが、今は何でもありの時代。わんこ攻め、年下攻め、ちっちゃい攻めなどカップリングには何の支障もない。若島津の方が日向より2cm背が高いだけで物議を醸していた頃とは隔世の感がある。 | |
美獣 | ・エル・シド・ピエール。 | |
日向家 |
・埼玉県○○市明和町に居住。市名はデータブックでは「三郷市」とされているが本編に出てきたことはない。日向の母が入院していたのは浦和中央病院であり、日向も「地元レッズ」と語っていることから、浦和市の可能性もある。町名は日向の母が「MEIWACHO」と書かれたエプロンを着用していたことから。 ・住居は窓ガラスのひびを紙で繕っているような貧乏長屋。父親が死んで貧しくなったように書かれているが、父親存命中もここに住んでいた。 ・アニメでは病死した父親が残した債務の支払いのために自宅を売って、今の家(古く狭い平屋だが一応垣根があり、長屋ではなさそう)に移ってきたような描写があった。家が貧しく、日向が他人を信用しなくなった理由としては、原作よりアニメ版の方が説得力がある。なお、この回想シーンに出てくる幼少時の日向は前髪パッツンのお坊ちゃんヘアで、たいへん気持ちが悪い。 ・現在家族は日向がイタリアに渡る前に購入した建売住宅に住んでいる。 日向の父 ・生前はトラックの運転手。日向が小4の夏頃(梅雨時か)、運転中の事故で死亡。日向はこの父親にそっくりである。 ・アニメでは「カツジさん」と呼ばれており(漢字は不明だが、子供の名から察するに「勝次」か)、「日向鉄工所」という工場を経営していた。日向が幼少の頃、病気で死亡。 日向の母 ・小中学生編ではひっつめなのかパーマなのか判然としない髪型だったが、続編シリーズでは(夫存命中の回想シーンでも)鳥の巣状のヘアピースのような物を付けている。生活に余裕ができたときのオシャレなのかもしれない。 ・平日昼間もずっと家にいるため内職をしている説が有力だが、作品中で描かれたことはない。ワールドユース編では会社に働きに出ている。 ・ワールドユース編では過労による貧血で倒れて頭蓋骨にひびが入るという大ケガで入院。日向と若島津のよりを戻すための伏線として重要な役割を果たした。 ・母親とのエピソードが目立つことにより、日向は「母親の大事な息子」としての印象がとても強い(若島津家の「父親の大事な娘」の逆)。日向の相方にとって母ちゃんは無視できない存在であり、難しい姑にもなり得る。原作をベースにすればそのままホームドラマができ、コジケン派にとって都合が良い。 日向の弟妹 ・上から尊・直子・勝。ワールドユース大会の年に尊の高校入学と直子の中学入学が重なり、また日向が小4の時に勝が乳児であることより、それぞれ3歳ずつ離れていると推定される。よって日向が小6(11歳)の時の年齢は、尊8歳、直子5歳、勝2歳。 ・3人とも両親にも日向にも全然似ていないのが謎だが、最近尊は日向に似てきている。 ・日向は初め勝を「ケン坊」と呼んでおり、熱闘スペシャルの解説では「ケン坊症」と書かれていた。常にケンのことが頭から離れない理由はよくわかる。 | |
日向小次郎 |
・FW/8月17日生まれ/O型 ・身長・体重 158cm・50kg(小6)→170cm・59kg(中3)→180cm・70kg(現在) ・家族構成 母・弟・妹・弟 ・好きな教科 体育・音楽/好きな言葉 闘志 ・経歴 小4 明和FC入団、レギュラー獲得 小5 不明 小6 全国大会初出場、準優勝 中1 東邦学園入学(特待生)。全国大会出場、準優勝 中2 全国大会出場、準優勝 中3 全国大会出場、南葛と同時優勝。ヨーロッパ遠征に参加、Jrユース大会優勝 高1 インターハイ優勝、高校選手権優勝 高2 インターハイ優勝、高校選手権優勝 高3 インターハイ準優勝(日向はケガで欠場。優勝は南葛)、高校選手権優勝 18〜19歳 高校卒業後、1年半近く無職に。ワールドユース大会出場(5〜11月) 20歳頃 夏、ユベントス入団。すぐにレッジアーナにレンタル移籍。翌5月、セリエC優勝 21歳頃 夏、マドリッドオリンピック出場 ・「キャプテン翼」の主人公(私にとっては)。 ・貧乏で苦労した少年時代、乱暴だが情に厚い性格、怪しいコーチ、献身的な美人の幼なじみ、絶対王者に立ち向かっては跳ね返され、屈辱的な敗北を重ね、挫折の果てについに栄光をつかむ成長物語など、スポ根ヒーローのすべてを備えた脇役。 ・最重要ファクターは「貧乏」と「鈴置声」。ハングリー精神、身分差の恋、母ちゃんネタから通帳エピソードまで、彼の貧乏設定がどれほどのドラマを生み出してきたか計り知れない。また、女声のガキどもの中でひときわ目立つ低音ボイスは、彼の早熟さ、攻め属性の象徴である。小学生の彼に鈴置氏を充てた初代アニメスタッフに心から感謝したい。 ・女子同人界に多大な影響を与え、一時代を築いた。 小学生編 ・小4の夏頃、練習試合で負けた日に父親が死去。敗北を父親の死と結びつけて自分を責め、人一倍勝ちにこだわるようになったとされている。当初この試合に負けたのは「守りがなっていない」からで、自分の頑張りよりも「うまいキーパー」が必要だと考えていた。この後にキーパーとなった若島津はまさに救いの女神であり、トラウマ克服のために不可欠な存在だったことがわかる。 ・「父の事故死の記憶も癒えぬうちに若島津が事故」は神設定のひとつ。かけがえのないものを再び失う恐怖に取り乱し、どんなに大切な存在であったか気づき、目を覚ました若島津に希望の光を見出す等々、小学生とは思えぬ深刻なストーリー展開である。こんなことがあったらもう結婚するしかない。 ・おでん屋、新聞配達などのバイトでガラの悪い大人たちに囲まれており、相当な耳年増になったと思われる。純粋培養の若島津をリードし、スムーズに押し倒すための知識を培う貴重な経験であった。 中学生編 ・一人で十分輝けるキャラであったにもかかわらず若島津と二人で東邦に入学させたことが、おびただしい妄想を誘発した。普通わざわざ一緒に私立入るか? 故郷を離れ、名門でのハードな練習、特待生としてのプレッシャー、まわりは皆ライバル、思うように結果が出ない焦り、そして傍らにはいつも若島津。心の支えだよね! しかも寮生活。思春期に密室で二人きり。そりゃ手え出すだろ! やり放題じゃん! そう思うのが、設定上当然である。 ・「なぜにげるんだ若島津」−−自分が手を出しても若島津は絶対に逃げないという確信に満ちている。この時点でどこまで行っていたのか気になる台詞だが、「運命のタイム・アップ」での日向の笑顔を見たら一目瞭然だった。「こいつらデキてる」、そう思うしかない。 ・ヨーロッパ遠征は新婚旅行。ハンブルクでは周囲に亭主関白ぶりを見せつけ、若島津がいなくなると情緒不安定になって乱闘騒ぎを起こし、傷心を癒すため若島津を探して街をさまよい、顔を見たとたん人目もはばからず甘えている。まあ新婚さんだから仕方ない。 ワールドユース編 ・泥沼の別れ話から始まる。若島津の成長に「ずっと同じチームにいたから気づかなかったのかもしれん」と思うくだりは、いきなり熟年離婚を切り出された鈍感な旦那そのもの。力ずくで若島津のユース離脱を止めようとするあたりも、「自分は勝手に失踪するが、おまえがいなくなるのは絶対に許せない」という身勝手さが感じられる。そんなんだから捨てられるのだ、修羅場を目撃した誰もがそう思ったであろう。 ・若島津が去り、晴れて日向は独身に。きちんと二人を別れさせなければ赤嶺真紀を出すことができなかった作者の心情がしのばれる。 ・母親の入院費が払えずピンチに陥った日向の元へ、若島津が通帳と印鑑を持って現れる−−「キャプテン翼」のクライマックス(私にとっては)。この時の日向の台詞「これはありがたく使わせてもらう」と「俺はおまえをどんなことをしてでもジャカルタへ連れていく」の間の「そのかわり」が物議を醸した。 ・「力ずくでも」「どんなことをしてでも」という台詞、暴力に訴えてでも自分のものにしようとする激しい感情表現は、この作品では他に神田幸志→早苗の話があるが(覚えてますか皆さん)、やはり色恋沙汰を描いていると見て間違いない。さらにユース離脱時の狼狽ぶりと理不尽な怒り、去られた後の落ち込みよう、よりを戻してからの浮かれた言動(若島津を連れてチームへ戻り「みやげを持ってきた」と自慢)などを見ると、日向の若島津への執着心と独占欲の凄まじさがわかる。日向を追って東邦へ入学した経緯から、若島津の日向への想いの方が強いと見る向きも多かったが、日向の方が遥かに上だったようだ。 現在 ・イタリアに渡った後は遠距離恋愛となり、コジケン的にはあまり話題がなかったが、若島津のコンバートで久々にコンビを組み、合体プレイを炸裂させている。 | |
病院 | ・若島津が事故で入院、日向に見舞いに来てもらって愛が芽生えたのが小仲病院。 ・練習試合後、傷心の日向が若島津を求めて向かったのがハンブルグ市内の病院。 ・若島津が通帳と印鑑を持って駆けつけ、日向とよりを戻したのが浦和中央病院。 ・二人の関係はなぜかいつも病院で進展している。 | |
松山光 | ・若島津がPKを止めた相手(若島津ファンにとってはその程度の認識しかない)。 ・「松山ファン(腐)は美子ちゃんのことをどう思っているのか」などと余計な心配をしていたが、真紀が出てきて他人事ではなくなってしまった。 | |
見上辰夫 | ・若林家の元使用人。日本代表の正GKから小学生の専属コーチにまで身を落とした経緯より、相当な地獄を見てきたと思われる。若林家に恩があり、監督になっても源三坊っちゃんには頭が上がらない。
・若島津の不遇は「ライバルが監督の雇い主」という大人の事情によるもので、監督が代われば改善されると思われたが、吉良監督になった途端FWにコンバートされてしまった。どうすりゃいい。 | |
岬太郎 | ・日向を「小次郎」と呼んでいることがネックになり、若島津ファンとしては使いにくく、当サイトでもほとんど登場しない。しかし若島津が内心どう思っているのか、ちょっと気になる。 ・「天使」か「腹黒」か、極端に評価が分かれる人物。80年代には有り得なかったが、キレイな攻め全盛の現代であれば「岬総攻め」が流行ったかもしれない。熊受けとか虎受けとか美獣受けとか。 | |
三杉淳 | ・MF、DF/6月23日生まれ/A型/身長169cm(中3)→177cm(現在) ・経歴 武蔵FC→武蔵中→武蔵医大付属高→医大兼ベルマーレ平塚→FC東京 ・もともとの頭脳派設定に加え、Jrユースチームにコーチとして参加した印象が非常に強く、彼の参謀的なキャラクターを決定づけている。無能な見上監督の代わりに采配を振るい、同人誌では100%部屋割りを決めている。 ・コジケン界での役どころは「黒幕」か「金持ち」の大体どっちかで、下々の者どもを操って高みの見物を楽しむブルジョワ階級である。心臓病はどうでもいい。 ・若島津とは中学の都大会決勝、Jrユースのフランス戦でそこそこ接点があるが、ついにジャンル化しなかった三杉×健(コジケン作品内のイロモノしか見たことがない)。王子様同士は恋愛に発展しないのかもしれない。 | |
明和FC | ・第6回全国少年サッカー大会 埼玉県代表/監督 吉良耕三 ・メンバー(決勝時・カッコ内は背番号) GK 若島津健(17)/DF 高木利行(2)、長野元春(3)、石井宏(4)、川越刑二(5)/MF 坂本真人(6)、榎本一茂(7)、堀広道(8)、沢田タケシ(15)/FW 日向小次郎(10)、沢木昇(11) ※メンバーの氏名は資料により異なる場合があります(公式データがいい加減) ・元々はまったくの無名チームであり、吉良監督の猛特訓によって急成長。日向が小6の時、全国大会初出場を果たし、準優勝までのぼりつめた。その物語はスポ根マンガの典型であり、修哲が連覇したにすぎない南葛SCなどよりもずっと主役っぽい。 ・日向と若島津の原点。−−いつだって隣にいた。二人で組めば誰にも負けない気がした。けれど世界は広い。故郷を捨て、さらに上を目指したが、待っていたのは挫折と苦難の連続だった。やがて二人は大人になり、それぞれの道を歩み出す。ずっと一緒にはいられない。それでも、顔を合わせればすぐにあの頃に戻れる。無敵だった、明和での俺達に−−。ああ、いい設定だなあ! | |
明和東中学 | ・第16回全国中学生サッカー大会 埼玉県代表 ・東邦進学組以外の元明和FC8名が揃っているが、その中にリーダーになれる選手はいないらしく、キャプテンは中学から加入した成田が務めている。 ・中3の全国大会準決勝で東邦と対戦。主に若島津との因縁が描かれた。元チームメイト対決にもかかわらず日向は不出場であったが、それについては大して興味がないらしく「なにがあったかしらんが日向は試合にでれんようだな」と一言で済ませている。日向の東邦入りは皆で応援していたはずなので、東邦に対する複雑な感情は、自分たちを捨てて日向一人を選んだ若島津への恨みに変わったらしい。東邦に勝って見返してやりたかったと思われるが、結局若島津自身により粉砕された。 | |
森崎有三 |
・GK/3月12日生まれ/A型/身長168cm(中3) ・経歴 南葛SC→南葛中→南葛高→清水エスパルス ・強烈なシュートにはかすりもしないためケガの心配がなく、第三代表でも腐らずに参加する、誤算のない貴重な選手。彼がいるからこそ若島津は瀕死になるまで戦ったり勝手にチームを抜けたりできるのだ。そう思えばありがたいが、若島津コンバート後スタメンに収まっている姿にはやっぱ納得いかない。 ・日向との接点は、小学生編で顔面にシュートを決められた一件のみ。「こ…こわい」の元凶である。ボールは友達でも、日向と友達になるのは多分無理。 ・日本代表チームの合宿では若島津と同室(公式設定)。意図せず日向と対立ポジションになり、森崎本人にとっては災難としか言いようのない状況であるが、若島津のルームメイトに無難な相手を選んだ淳様(キメツケ)の配慮を称えたい。 ・Jrユース時、ハンブルグの宿舎で「I’m a boy!」とプリントされたTシャツを着ていた。 | |
若島津家 |
・日向家同様、埼玉県○○市明和町に居住、と思われるが詳細は不明。代々続く空手家の血筋で、自宅で空手道場(若堂流)を開いている。百人組手ができるほどの門弟を抱えており、飛騨山中に山ごもり用の道場もある。かなり裕福な家庭であることがうかがえる。 ・家が道場という設定は、名家、精神修養、和の趣など、伝統芸能の家元のような高潔なイメージを若島津に与えている。貧乏な日向とは経済力のみならず、家柄、格式の違いを感じさせ、「身分差の恋」というドラマを生む下地となっている。 若島津の父 ・若堂流の総帥。跡取りの長男がいるが、空手の才能は次男の健の方にあり、健にも別に道場を持たせたいと思っている。健の中学時代はサッカーに反対しており、「優勝できなかったら東邦でのサッカーをやめる」という約束をさせていた。東邦卒業後は健がサッカーと空手を両立し、実家の道場でも稽古に励んでいるため、終始ごきげんである。 ・東邦をやめる約束は同時優勝で帳消しに。若島津の回想のみで終わり、後日談も描かれず、原作の進行上は無意味な話であった。しかし、ここで「親の反対」「別れを覚悟」「日向には秘密」というハーレクイン的要素が出揃っている。コジケン妄想のためにわざわざ入れてくれたエピソードとしか思えない。 ・空手家の親子であるが、師匠と弟子のような雰囲気はあまりない。サッカーをやめて家に戻ってくることを切望しつつ、試合になると毎回テレビにかじりついて熱心に応援したりして、ひたすら息子を溺愛している印象である。若島津の箱入り娘感は、この父の存在によるところが大きい。 ・コジケン界では超メジャーな人物。通称「若父」。大事な息子を連れ去った日向への恨みは容易に想像でき、「花嫁の父vs貧乏な婿」は昔も今も尽きることのない定番ネタである。アンソロジー本ができるほどの人気キャラだが、一般読者には「誰?」であろう。 若島津の母 ・東邦をやめる約束の際にちょっとだけ出てくる。影は薄いが「若島津は母親似」と判明しただけでも登場価値あり。 ・「若島津と似ている」という事実のため、コジケン界では超美人ということになっている。 若島津の兄姉妹 ・原作未登場。名前、年齢不詳。兄は道場を継ぐことが決まっている。 ・跡取りの兄がいるからこそ、若島津は家を出て好き勝手できるのだ。日向の嫁になる罪悪感もちょっと薄らぐ。我々腐女子にとってもありがたい存在である。 ・姉妹がいるという設定は、姉の服を着せられるといった受け的エピソードに反映。また、二人の関係を進展させるきっかけ(秘密をバラす、現場を目撃する、アリバイ工作に協力する等)を作る存在として、コジケン界では重宝されている。 | |
若島津健 |
・GK・FW/12月29日生まれ/A型 ・身長・体重 159cm・50kg(小6)→172cm・60kg(中3)→185cm・74kg(現在) ・家族構成 父・母・兄・姉・妹 ・好きな教科 体育・理科/好きな言葉 挑戦/きらいなこと 学校の頭髪検査 ・空手の経歴 小学校入学前に入門、中3時は三段、20歳で五段に昇格 ・経歴 小? 明和FC入団 小6 全国大会初出場、準優勝(準決勝、決勝のみ出場) 中1 東邦学園入学(一般受験と思われる)。全国大会出場、準優勝(本人は出場機会なし) 中2 全国大会出場、準優勝(正GK) 中3 全国大会出場、南葛と同時優勝。ヨーロッパ遠征に参加、Jrユース大会優勝 高1 インターハイ優勝、高校選手権優勝 高2 インターハイ優勝、高校選手権優勝 高3 インターハイ準優勝、高校選手権優勝。全日本ユース合宿、すぐに離脱(2月末日) 18歳 高校卒業後、横浜フリューゲルス入団。ワールドユース大会出場(最終予選中の8〜11月) 19歳 名古屋グランパスエイトに移籍。オリンピック代表に選出(9月)、FWコンバート 20歳 オリンピック予選出場(3〜5月)。夏、マドリッドオリンピック出場 ・「キャプテン翼」のヒロイン(私にとっては)。黒い集団の中で一人だけ赤い服のロングヘア美人、リーダーの幼なじみで献身的なパートナー、顔良し・頭良し・性格良し・家柄良し。これがヒロインでなかったら何? ・最重要ファクターは「長髪」と「敬語」。「長い髪の少年」「同級生なのに敬語」という二大不自然が妄想の源である。女と見紛う美貌+キャプテンに絶対服従→それはズバリ据え膳でしょう。 ・若島津の敬語はあくまで日向に対してだけであり、他のキャラとは普通に話している。しかし、周囲に合わせて「〜だぜ!」といった言葉遣いをしても板についておらず、育ちの良さがにじみ出てしまうお坊ちゃま感が、アニメでは見事に表現されている。新人だった飛田氏の棒読みの賜物である。 ・イメージカラーは赤と白。原作では明和のユニフォームも赤であることはあまり知られていない。また、若島津が色白という設定はどこにもなく、アニメで日向が異常に黒く塗られていたため隣にいると白く見えるという単に比較の問題であったが、コジケン界では雪のように白かったり夏でも日焼けしなかったりするのが定説となっている。 小学生編 ・サッカーを始めた経緯や明和FC入団時期等は不明。元々FWだったが、エース日向がいたためGKに転向したことが最近判明した。どこまで遡っても、日向次第でどうにでもなる人物として設定されている。 ・髪はバサバサ、帽子と前髪で顔を隠しており、袖や裾が擦り切れたユニフォームを着ていた。実際には家が裕福なため「お坊ちゃんであること&きれいすぎる顔にコンプレックスがあり、あえて汚い格好をしていた」説が有力である。若林や三杉が何も気にせず金持ち然としているところを見ると、若島津の風体はやはり日向を意識してのことであろう。 ・全国大会数ヶ月前に交通事故に遭い(犬を助けてトラックにはねられる)、肩と足を骨折し入院。日向はそんな彼を責めることなく笑顔で見舞い、ひとり戦い続ける。「この大事な時に、まさか自分がこんな失態を」というプライドの崩壊、自分のせいで相手が苦労しているという負い目、それでも許してくれた相手への感謝と尊敬−−ツンがデレに変わる瞬間、受けまっしぐらのパターンである。もう押し倒されたら抵抗できない。 中学生編 ・帽子をやめ、前髪を切って目をはっきり出し、髪はストレートロングに。小学生の時の異様な雰囲気はなくなり、控えめで落ち着いた印象になっている。幼なじみが成長して美人になった典型的なケース。あねごなど比ではない。描かれない3年の間に「何かあった」と思わせる劇的な変化である。この部分のストーリーを考えるのが行間妄想の基本。 ・日向を慕って東邦に入学したこと、及びサッカーを続けるのを親に反対されていることが作中で明らかとなり、本当に駆け落ちであったことが実証された。貧乏な男に従って家出し、夢破れて家に連れ戻されそうになるという筋書きが、いかにも世間知らずなお嬢様っぽい。 ・この頃の若島津は、出来た嫁そのもの。失踪した日向を庇って矢面に立ち、主なき城を守って戦い、日向復帰後は彼を立て、自分の悩みは内に秘め、常に彼を支え、時に厳しく時に優しく励まし、他の人間には目もくれず、彼の言うことだけは素直に聞き…。東邦時代の日向はファンのプレゼントも受け取らない硬派だったそうだが(タケシ談)、こんなのが四六時中そばにいたら、そこらの女なんか目に入るわけない。 ワールドユース編 ・まさかの破局。ユース離脱の原因は表向き「監督への不満」ということになっているが、「そろそろあんたからも離れ一本立ちする時がきた」という言葉通り、日向からの自立の方がメインテーマであろう。日向の失踪には若島津が待っていてくれるという甘えがあるが、若島津の離脱はそのまま日向との決別を意味している。出ていく嫁の潔さに対し、追いすがる亭主のブザマなこと。身も心も捧げ尽くした青春時代の恋に別れを告げ、大人への階段を上るヒロインであった。 ・−−と思ったら、あっという間に復縁。しかも今度は大金を渡している。日向の母の入院費を用立てるため病院に通帳と印鑑を持参、日向は当然のようにこれを受け取り、あろうことか、金を使う条件として若島津をジャカルタへ連行した。通帳にはフリューゲルスとの契約金がそのまま残されており、身売りして工面した金のように思えてしまう。ユース離脱すらこのための伏線だったあたりに、あくまで「日向のための存在」という作者の若島津観が表れている。 ・通帳と印鑑の一件はシリーズ唯一の金絡みのエピソードであり、きれいごとだけではない大人のドラマが描かれている。日向の家庭の事情や金銭問題に関わり、清濁併せ呑む度量を見せる若島津。そんな彼の性質に付け込み、言葉巧みに復縁を迫る日向。お互いを知り尽くした者同士の駆け引き、愛憎入り混じった元夫婦の緊迫感は、他のお子様カップルどもの及ぶところではない。 ・中学時代の健気で一途な印象から、日向と離れた後の行く末が心配されていた若島津だが、すべてが覆った。日向を捨てて勝手に独立し、一足先にプロで活躍する姿、それは若島津がいて当たり前の古女房ではなく、しっかりつかまえていなければ逃げてしまう獲物であり、必死で追いかけなくては手に入らない高嶺の花であることを改めて認識させた。金を貸してくれても、その関係はもはや盤石ではない。別れを経て日向が危機感を深め、二人が対等となったことは、若島津の前に明るい未来を開き、コジケン妄想の幅を広げたと言えよう。 現在 ・オリンピック代表でFWにコンバート。にわかに「幼いころ夢見た日向小次郎とのツートップ」などと言い出し、相変わらずの日向さん中心主義を露呈。別段悩むこともなく二刀流に励んでいる。 | |
若堂流 |
・「わかどうりゅう」と読む。若島津の父が総帥を務める空手の流派。データブックでは若島津の父が創設したことになっている。代々続く宗家とは別に流派を立ち上げたのかもしれない。 ・最近になって頭に「示現(じげん)」を付け、シュート名などで「示現若堂流」と称されるようになった。薩摩島津家の示現流と関係があるかどうかは定かでない。 | |
若林源三 | ・GK/12月7日生まれ/O型/身長170cm(中3)→183cm(現在) ・経歴 修哲小→南葛SC→ハンブルグ(Jrユース)→ハンブルガーSV ・最強最悪の敵。絶対に倒せないラスボス。同人誌でも若島津が若林にまともに勝つ話は見かけない。妄想でも越えられない壁があるらしい(私にも描けない)。 ・キーパー同士のライバル意識と連帯感、大人の余裕な若林に素直じゃない若島津、若林が絡むといつもの冷静さを失う若島津など、カップリングに発展しそうなネタはいくらでもあるが、源健はメジャーにならなかった。若島津ファンの「源三は敵」意識ゆえか、日向の始末が難しすぎたのか、その理由は定かでない。しかしハッピーエンドにならない前提であれば、コジケン内のスパイスとして源健は人気が高い。「悔しいけど結構萌える」という微妙な乙女心を突いている。 ・若島津のFWコンバート後はわだかまりがなくなってしまったのか、肩を組んだりして妙に親しげな場面が目立つ。日向を差し置いて、あまり密着しないでほしい。 |
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