ポチ誕記念対談 「新田→健はなぜ萌える」 ゲスト:もんぷち様


ミキコ 皆さまこんにちは、「ミキコの部屋」の時間がやってまいりました。今回のゲストは小次健派内新田→健愛好グループ幹部のもんぷちさんです。もんぷちさん、どうぞよろしくお願いします。
もんぷち よろしくお願いします。代表、どうかお手柔らかに願いますわ。
 こちらこそ。ウカツなこと言うと容赦なく斬られますからね。手加減してくださいよ幹部。
 まあ…ホホホ(動じない)。
 ……。(気を取り直して)えーともんぷちさんは今回の連載「生意気な後輩からの10の挑戦状」(注:当サイトTREASUREに収録の「Hayabusa Kid Holiday」のこと)で新田→健は4作目となりますが、いかがです読者の方の反応は。
 とてもいいですね。待ってましたとばかりコメントをくださる方もいらっしゃって。どうして皆さんこんなに新田→健がお好きなのかしらと不思議に思います。
 そうですね、私も考察書いたときはまさかこんなに需要があるとは…。だいたいコジケンの人って新田のことよく知らないでしょう。
 普通はノーマークですよね。若堂流に入門したことで気になる存在にはなっていても、具体的にどう絡ませたらよいか見当がつかなかったのではないでしょうか。それが一旦糸口をつかんだ途端…。
 一気に萌えに開眼してしまったと(笑)。今回は新田の誕生日記念ということで、新田瞬というキャラクターに焦点を当て、新田→健の萌えどころについてお話ししていきたいと思います。

大物狙い−−下剋上の基本精神
 新田→健ってジャンル的には年下攻めですかね。
 下剋上では。
 私下剋上って逆カプ(ケ××ジ)の印象が強くて、苦手だと思ってたんですよ。なのになぜ新田→健はいいのかって考えたんですが、下剋上にも種類があって、大別すると「アンドレ系」と「アラン系」。
 私はアランが好きです。
 そう! 私もアランなんですよ。同じ部下→上司でも、いつもは控えめなのに想い余って攻めに転ずるアンドレ系と、無礼で生意気で身分もわきまえず平気で手を出すアラン系があって、アラン系ならイケるんです。
 アンドレに殴られたりするのもいいですよね(笑)。
 最初はオスカルに反発していたあたりも(笑)。もちろんオスカルとアンドレの物語には素直に感動するんですが、萌えの観点から言うとアランの方が好み。「不敵な下僕×気位の高い令嬢」とか。
 確かに新田はそっちに近いですよね。
 ポイントは「身のほど知らず」(笑)。「どうせ俺なんか」とか「やってみたって無駄」とか絶対思わない、100%ポジティブ思考ですね。「今から身長伸ばしてやる!」って牛乳ガブ飲みしたり(笑)。
 そういう子なので(笑)。中学生編の南葛−大友戦で、試合中にノートラップランニングボレーシュートを完成させるじゃないですか。翼のシュートを見て、すぐに追いつこうと一生懸命頑張る。「自分じゃ無理」「今からじゃ無理」って全然思わないんですよね。
 ハンデがあることもスタートが遅いことも苦にならない。手が届きそうにないからこそ欲しい、他人のモノなら奪えばいい、と。
 隼は狩猟用ですから。犬で言うとビーグルですね。スピードで追い込んでいくタイプ。狙った獲物は逃がしません(笑)。
 「隼は自分より大きな獲物をも捕食する」(笑)。翼と日向に正面きってケンカ売ったのC翼史上新田だけですもんね。しかし大物ですねえ〜若島津。デカいし年上だし人妻だしゴールは奪えないし。でも、新田のような天性のハンターにとってはそれこそが魅力なのですね。
 ええ、まさに若島津は高嶺の花! それにしても下剋上っていいですよね…。

未知数−−年下男の可能性
 なにげにかなりの下剋上スキーですよね幹部(笑)。新田→健でおもしろいのは、高嶺の花と恋敵と、ダブルで下剋上になってる点ですね。
 完全に日向と競合する立場ですものね。
 好きだとか何だとか言う前に、ストライカーとして実力つけないと相手にされないって感じですよね。とにかく日向に勝たないと。
 「あの人に勝ちたい!」ですね(笑)。以前「ボスの女」はハモン様が原型だと書かれてましたが…。
 ボスと言ったらランバ・ラル、ボスの女と言えばハモン様でしょう!(笑) 偉いボスにはマブいスケがついている。
 背も高いし(笑)。
 ボスより背が高いのはむしろプラスイメージですね。イイ女はそんな細かいことにこだわらないし、あんな激マブが惚れるんだからとボスの評価もますます上がる。
 相乗効果ですね。二人揃って部下に尊敬されて。部下も皆いい人たちですし、チームの結束も固くてファミリー的。それもやはりあの二人の人望によるのでしょうね。
 そして敵方の少年は憧れと反発の入り混じった複雑な想いで二人を見ている。
 新田はアムロですか(笑)。
 高校選手権で連敗していた頃はアムロの心境だったんじゃないですか。ガキばっかのホワイトベースの前に立ちはだかる大人のカップルっていうのが南葛と東邦みたいで。敵を倒したいって言うより、勝って二人に認められたい。そう、「あの人に勝ちたい!」ですよ(笑)。
 新田目線からは二人とも偉く見えますしね。これが若林やシュナイダーでは日向の方が分が悪いし。
 反町は日向とまともに勝負しようって気がないでしょうしね。新田なら正面からぶつかっていきそうでおもしろい。応援してあげたい感じ。未知のものに対する期待感ですかね。
 それが年下の強みですよね。子どもだと思って油断していると、案外すぐ後ろまで迫ってきていたり。これからどう化けるかわからない分、怖い存在かもしれませんよ。
 まあ結局は実らぬ恋なのですが(笑)。若島津を好きになったことで、サッカーの実力も上がって男としても成長してくれたら嬉しい。
 日向を脅かすくらい大きく成長してほしいですよね。
 「新田、いい男になるのだな…」
 「行け、若島津君が待っている…」

二番手−−意外な共通点
 とりあえずガンダムから離れましょう(笑)。私の考察は「ボスの女」に焦点を絞ってしまって、新田本人のキャラクターについては詳しく書けなかったのですが、そのへんをもんぷちさんが小説でうまく掘り下げてくださったなあと。
 代表にそう言っていただけると嬉しいですわ(笑)。今回は新田の生い立ちから若島津との接点を探ってみました。
 元々は陸上をやっていた話ですね。新田ってサッカー始めたの遅いですよね、きっと。キャリアではタケシの方が上だって城山が言ってたし。翼たちが抜けて弱体化した南葛SCの救世主だったんでしょう。最初は助っ人で入ったのかも。
 そしてそのうちサッカーの方がおもしろくなってしまって。おまえにはもっと別の才能があると言われても、そこであえてサッカーを選ぶ。自分の人生は自分で決める。
 わざわざ困難な道を選んで進むタイプですね。新田の好きな言葉もきっと「挑戦」でしょう(笑)。
 そのあたりが若島津との共通点になるのではないかと…。まあ、陸上云々は捏造ですが(笑)。
 いや、多分もんぷちさんのお書きになった通りでしょう。作者より新田のことよくご存知ですよ(笑)。で、若島津も新田も天性の運動神経とたゆまぬ努力でサッカー界でもトップレベルまでのぼりつめるのですが…。
 トップにはなれない。
 本物の才能の前に膝を屈する日が来るわけですね。翼に打ち負かされるのは皆一緒ですが、その後の日本代表での立場が…。
 ポジションが違っても、枠が少なくて先発と控えがはっきり区別されている点では同じですよね。今は海外組と国内組の問題も絡んでますし。
 二番手の悲哀…ううっ、辛いなあ。代表での新田って「日向さんとツートップ組むのは俺だ」とか言って、せいぜい反町と争ってるくらいにしか見えないんですが、本来の性格を思えばサブで満足するはずないですよね。
 「戦う前から負けを宣告されている」状態はかなりキツイでしょう。若島津が怒って合宿を出て行った気持ちも新田にはよくわかる。
 あのとき若島津が言った「あんたはエースストライカーの座にこだわらないのか」、これを日向はもう理解できないんですね。翼と引き分けた後は無敵だし、こだわらなくたってエースだから。
 そばで見てて辛いですよね。妻の苦悩に理解のない夫が許せない感じ。自分ならあの人をわかってあげられるのに。
 共感が恋に変わる瞬間ですね(笑)。「あんな野蛮で無神経なダンナより俺の方が」って。こうして見ていくと新田→健、何の不思議もないですね。当然の帰結のような気がしますわ。
 原作を掘り下げれば掘り下げるほど納得しますよね(笑)。

まとめ
 若島津に新田、ナイスチョイスでしたね。さすがです陽○先生。常に腐女子の一歩先を行く男。
 そしてFWコンバートの件も…。
 あれには参りましたね。私、若島津がFWにコンバートしたら当然日向とツートップになると思ってたんですよ。それだと若島津と新田が争うことになってしまって、私の持論が覆されてしまう。で、新田×健考察を公開するのをためらってたんですが…。
 公開した直後に原作が「日向の留守に新田とツートップ」。絶妙のタイミングでしたね(笑)。
 「その手があったか!」と思いましたよ。日向の不在中に急接近、しかも新田が大活躍してるじゃないですか。まさに私の筋書き通り(笑)。これで日向が二人を見て「なにィ!」とでも言ってくれれば完璧です。
 日向に歯噛みさせたいですよね。遠距離なんですし、少しは危機感持たないと。
 みんな若島津を狙ってるぞ!と(笑)。ま、しょせん我々“小次健派内”新田→健愛好グループですから。
 そこから一歩も出ることはないですね(笑)。そして何より若島津ファン。若島津が幸せならもうそれだけで…。
 そして作者が若島津の顔を可愛く描いてくれさえすれば…。
 ええもう、とにかく大事なのは若島津です。
 若島津ーーーーっ!!(握り拳)
 若島津ーーーーっ!!(握り拳)



※この対談はフィクションです。
(もんぷちさん、勝手に登場させてすいません)


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